国語は、選択肢文も音読し、読んだ感触で答が何となく分かる次元を目指します。算数は、読み方をテレビの科学者の解説のような、早口で冷静な読み方で了解できるように音読します。理科や社会はその学校のオリジナルの文章が出題文になっていることがほとんどですから、その学校の先生方が思い浮かぶような気分になるまで音読練習します。第一回目に間違えたところを再確認して、どういう理由で何が答であるのかを言葉に表して明確に理解します。さらに、新年になって受験直前を迎えたら、過去問研究第三回目を行います。複数校受験の場合、各受験校の出題特徴に混乱する子も出ますから、注意深く学校別の傾向をアタマに叩き込みます。これが受験において非常に役に立つのです。
白衣のパワーは侮れない。皮膚科の世界を彷彿とさせ、商品の信頼性を高めてくれる。セールストークまで、霊験あらたかなアドバイスのように聞こえるから不思議だ。「肌に優しそう」な化粧品を「皮膚について詳しい知識を持っていそう」な美容部員が販売するクリニークは、自然素材にこだわってもいないし、化学合成物質を使っていないわけでもない。いってみればナチュラルな衣をまとった化粧品だが、香料がきつくナチュラルの対極にありそうな他の海外ブランドとは違っていた。見事なイメージ戦略で大当たりしたクリニークは、百貨店の化粧品フロアで驚異的なパワーを発揮する。伊勢丹新宿店を例に取ると、1987年の化粧品販売総額のうちクリニークによる売上げは全体の約4分の1。トレンドに敏感な女性に人気だった西武百貨店渋谷店に至っては、全売上げの3分の1。もちろん圧倒的なナンバーワンブランドだ。
「否認」とは、死の事実を受け入れられず、打ち消すという行為である。家族が自殺した場合など、その死を現実だと自分の中では認めたくない。一方で、完全否定はせず、医師が死亡判定したことは頭では知りながら、心とか行動ではそれを打ち消すということもしばしばある。探索という行動に出ることもある。無意識に死者を探し回るという行動である。たとえば、家の中にいて玄関で物音がした場合、死んだ人が「帰ってきたのでは?」と思ったりする。子どもを亡くした母親のケースだと、亡くした子どもの分も自然と食事を用意してしまったり、子どもの部屋をなかなか片付けられなかったりする。反対に死者の好物をつくれなくなる人もいる。死という事実を頭では理解しているのだが、感情と行動がそれを裏切るのである。